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2018 年度 実施状況報告書

グリア細胞による睡眠覚醒制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18K06343
研究機関東邦大学

研究代表者

上野 太郎  東邦大学, 理学部, 講師 (30648267)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード睡眠 / グリア細胞
研究実績の概要

睡眠は進化的に保存された行動にも関わらず、その機能やメカニズムは完全には明らかになっていない。近年、睡眠覚醒に関わる神経ネットワークの同定が光遺伝学などの技術によりなされているが、これら神経回路による睡眠覚醒の制御機構は不明である。一方、グリア細胞の活性によっても睡眠覚醒や体内時計が制御されていることが指摘されている。
研究代表者はこれまで、ショウジョウバエを用いた睡眠研究を行うことで、睡眠制御に関わる遺伝子や神経回路を同定してきた。さらに、グリア細胞のサブクラスターを時期特異的に活性化させることにより、睡眠時間の増加・減少が見られることや、加齢性の睡眠障害に関わるグリア関連の遺伝子を同定している。
本研究課題では、グリア細胞による睡眠覚醒ならびに体内時計の制御メカニズムを明らかにすることを目的とする。本研究課題の遂行により、グリア細胞による制御メカニズムが明らかになることで、睡眠の機能やメカニズムに迫ることを目指した。
当該年度は、時期特異的活性化により睡眠時間の変化が見られるグリア細胞のサブクラスターにおいて、抑制の効果ならびに時計遺伝子の影響を検討した。その結果、特定のグリア細胞サブクラスターを刺激/抑制した際の睡眠量の変化において、時期依存性が認められた。そのため、時計遺伝子変異体のバックグラウンドにおいて、上記グリア細胞の活性化/抑制を行い、これらグリア細胞の睡眠制御における体内時計の影響を検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

グリア細胞の抑制による睡眠への影響を検討した。
時計遺伝子の影響については、変異体における想定外の表現型が見られたため、使用する系統等の方針変更が必要となった。

今後の研究の推進方策

使用する時計遺伝子の変異体についての検討を進める。

次年度使用額が生じた理由

消耗品の購入費が想定より少なかったため。

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公開日: 2019-12-27  

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