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2019 年度 実施状況報告書

ニューロエピジェネティカルな制御による高次脳機能の発現機構

研究課題

研究課題/領域番号 18K06349
研究機関岡山大学

研究代表者

宮地 まり  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (50349255)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード神経特異的遺伝子 / 遺伝子発現制御 / 神経細胞分化 / 核内構造
研究実績の概要

DNAトポイソメラーゼIIβ (top2b)は,神経細胞の終末分化過程で神経特異的遺伝子の発現誘導に必要である.Top2bの神経系における機能解明のため,モデル生物であるメダカを用いて個体レベルでの解析を行なった. メダカtop2bヘテロ変異体を作出,成魚全脳のRNA-seq解析を実施し,複数のターゲット遺伝子候補を得た.得られた結果の再現性を見るため,RNA-seqのサンプル数を増やす予定である.メダカtop2bに対して,既存の抗体が反応しなかったため,ポリクローナル抗体を作成した.抗血清でウエスタンブロッティングには使用可能であったが.組織染色では非特異的染色が認められた.アフィニティー精製を行ない免疫染色を行った結果.核に特異的なシグナルを認めた.この抗体を用いて発現する脳領域やその発生過程での変化を組織学的に解析する予定である.現時点でホモの変異体は得られておらず,いずれかの過程で致死に至っていると考えられる.孵化までは,野生体と変わらない生存率であることから,どの過程で致死となるかを今後同定する予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

繁殖,飼育がうまくいかない時期があり,少し遅れている.

今後の研究の推進方策

Covid-19の影響で先が見通せないが,RNA-seqおよび行動実験を進める.特的抗体が作出できたので,今後,免疫組織学的解析を進める予定である.得られたtop2b標的遺伝子の再現性を確認し,その発現制御機構を解明する予定である.

次年度使用額が生じた理由

RNA-seqを行う予定であったが,個体の繁殖,成長の程度が予定より遅れたため年度内の納品が難しかったため,次年度に発注することにしたため,差額が生じている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] トポイソメラーゼIIβは遠隔ゲノム部位の相同配列間に働いてクロマチンを脱凝縮し神経関連遺伝子の発現に関与する2019

    • 著者名/発表者名
      宮地まり,古田良平, 細谷 修, 佐野訓明, 筒井公子, 筒井 研
    • 学会等名
      第42回日本分子生物学会年会
  • [学会発表] トポイソメラーゼIIβの遠隔ゲノム部位間での働きを解析するeTIP-seq法の検証2019

    • 著者名/発表者名
      古田良平, 宮地まり, 細谷 修, 佐野訓明, 筒井公子, 筒井 研
    • 学会等名
      第42回日本分子生物学会年会

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公開日: 2021-01-27  

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