研究課題
基盤研究(C)
ショウジョウバエのオス生殖器官である附属腺は精液をつくる.過剰栄養ストレスは,転写制御因子 Dve の分解阻害を介した遺伝子発現の変化を誘導し,妊性を低下させる.分解阻害によって安定化した Dve の標的遺伝子候補をマイクロアレイ解析によって同定した.また,Dve の安定化を誘導する強いストレスは,初期ストレス応答遺伝子群 (分子シャペロン,小胞体ストレスセンサー Xbp1) の発現を抑制するフィードバック機構によって,ストレス応答モードを切り替えている可能性が示唆された.
分子遺伝学
過剰栄養ストレスが妊性低下を招く原因として精液成分の変化が大きく影響していることを示し,精液成分を変化させる経路において介在する候補遺伝子群を同定することができた.