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2022 年度 研究成果報告書

気候変動による植物の絶滅ーメタセコイアの化石と現生種の形態・生態・生理から探る

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06403
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分45030:多様性生物学および分類学関連
研究機関地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪 (2019-2022)
大阪市立自然史博物館 (2018)

研究代表者

塚腰 実  地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 大阪市立自然史博物館, 外来研究員 (80250257)

研究分担者 厚井 聡  大阪公立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (60470019)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードメタセコイア / 生態 / 実生 / 自然繁殖 / 消滅
研究成果の概要

メタセコイア属は、近畿地方の化石記録によれば、95万年~55万年前に絶滅している。メタセコイアの日本列島からの絶滅の原因を明らかにするために、岐阜県郡上市、兵庫県神戸市、大阪府交野市で、実生の観察、播種実験を行なった。
その結果、郡上市の調査地のメタセコイアの種子の発芽率は高く、生育環境が適している。適している条件としては、土壌水分量の豊富さ、高温・乾燥しない初夏の気候が考えられる。また、メタセコイアの実生は、リターが堆積し地面に根を張ることができない場所、乾燥するような場所では生育しにくい。メタセコイアが日本から消滅した要因の1つとして、乾燥環境の可能性がある。

自由記述の分野

古植物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

地質時代には多くの植物が、日本列島から消滅・出現し、現在の日本列島の植生を成立させた。メタセコイアは、かつては日本列島に繁茂していたが、消滅し、中国で生き残っているのが発見された。メタセコイアは、日本列島から消滅したものの、植栽すると大きく育つが、旺盛な自然繁殖はしていない。メタセコイアの自然繁殖する条件を明らかにすることで、消滅の原因の鍵を得ることができ、植物保全の基礎資料になる。

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公開日: 2024-01-30  

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