睡眠中のヒトが環境の音を「聞く」しくみを,意識統合レベルとの対応関係から生理学的アプローチにより明らかにする。記録した脳波より得られる事象関連電位から外界音への脳の応答性を算出し,被験者自身の夢見報告との対応関係を示すことで,睡眠中に「聞こえた」という体験が生じるのに充たされるべき意識統合レベルと脳活動の要件を明確にする。本年度は学会に参加し,発表を行うことで必要な資料・情報収集や研究打ち合わせ等を行った。実験を実施するための人材を確保し,生体信号集積機器のバージョンアップを行う必要が生じたため,新たな機器を購入した。実験に使用する刺激の選定を終え,予備実験を行った。
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