研究実績の概要 |
光は、サーカディアンリズムに影響を与える重要な因子である。特に小児においては、網膜の光感受性が高いことが知られている。 我々は、都市部(n=12, 4.9±1.1 歳, 105.0±7.8cm, 17.3±2.4kg)と地方(n=14, 4.9±1.2 years old, 105.4±8.8cm, 17.0±4.3kg)に在住する小児(3-6歳)を対象として、2週間の睡眠日誌、タブレット等利用時間、唾液中のメラトニン濃度およびコルチゾル濃度を比較検討した。睡眠日誌の記載により算出された睡眠時間は、5-6歳児では地方に比較し都市部において、有意に睡眠時間の短縮が見られ、就寝時刻の遅延が見られた。一方、3-4歳児においては、起床時刻、就寝時刻、睡眠時間に有意差は見られなかった。5-6歳児のメラトニン濃度は、都市部に比較し地方では夜の値が高い傾向であった。タブレット利用に関しては、都市部と地方において、有意差は見られなかった。小児の唾液サンプルを用いて、RNAを抽出し、時計遺伝子発現を検討した。
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