研究成果の概要 |
ヨシノボリ成体の終脳の構造を細胞構築と転写因子・神経化学因子の分布パターンを基に解析した(Kawaguchi et al., 2019)。現在、間脳・視床下部に関しても、各神経核の発生学的由来と神経化学的特性に基づいた詳細な同定を進めている。ヨシノボリ雄が営巣した水槽に同種雌を提示すると、雌の付近から巣に戻る雄は、一定のリズムで尾鰭を振る行動を示した。雌を巣へ誘引する視覚シグナルと考えられる。同種雌に求愛した雄と別種雌に威嚇した雄では、c-fos陽性細胞の脳内分布に違いが見られた。求愛特異的にc-fos陽性細胞が多く分布した神経核の中には、er-alpha陽性細胞を多く含む領域が複数見られた。
|