研究課題/領域番号 |
18K06495
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター、アストロバイオロジーセンター、生命創成探究 |
研究代表者 |
曽我部 隆彰 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター、アストロバイオロジーセンター、生命創成探究, 生命創成探究センター, 准教授 (70419894)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 温度受容 / 光受容 / 味覚受容 / ショウジョウバエ / TRPチャネル / 脂質 / 感覚神経 |
研究成果の概要 |
環境からの刺激を受け取る感覚機能には、細胞膜にある膜タンパク質受容体が必須である。これらのセンサー分子は脂質に囲まれていることから、脂質成分がセンサー分子の機能制御に関わっていることが予測される。そこで、ショウジョウバエの感覚機能を指標にして、その個体応答に寄与する脂質関連遺伝子を検索した。その結果、温度受容、光受容、および味覚受容の温度制御において働く脂質関連遺伝子を複数見つけることができ、これまで明らかにされてこなかった脂質の新たな生理的役割を提唱することができた。
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自由記述の分野 |
感覚生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過去20年で感覚機能の分子メカニズムの理解は大きく進展したが、これまでは主に細胞膜に存在するタンパク質分子が研究のターゲットであった。一方で、脂質は遺伝子にコードされておらず、時空間的に流動的であるため、その重要性にも関わらず生理機能における役割は明らかになっていなかった。本研究によって、感覚受容に寄与する脂質関連遺伝子やその代謝産物が、感覚受容プロセスの制御や情報伝達に必須であることが明らかになり、脂質の持つ新たな機能が提唱されたとともに、ヒトを含む様々な生物にとって、脂質成分の生理的・機能的重要性を示すことができた。
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