神経発生や神経再生に関与しているCRMPをターゲットとした神経変性疾患の治療を目指した研究を行なった。具体的には、CRMP4の抑制とCRMP2のリン酸化抑制が神経再生や神経変性に与える効果をマウスで検討した。その結果、6-OHDAを線条体に注入するパーキンソン病(PD)モデルで、CRMP4遺伝子欠損がドーパミン神経(DN)脱落を抑制することを示した。また、CRMP2のリン酸化抑制により、視神経損傷後の視神経変性が抑制され、神経軸索再生が促進することを明らかにした。さらに、CRMP2のリン酸化抑制がMPTP薬剤誘導型PDモデルでもDNの脱落を抑制し、神経軸索の変性を抑止することを明らかにした。
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