近年、我々はマウス大脳皮質の様々な領野で第5層の主要なニューロンが細胞タイプ特異的に微小カラムを形成していることを見出した。微小カラムは非常に重要な機能的細胞構築と考えられるが、 細胞タイプ特異的な微小カラムが発生過程でどのように形成されるのかは不明である。研究課題では機能的な微小カラムの発生機構を明らかにすることを目指した。大脳発生期において微小カラムを構成する神経細胞の放射状移動に細胞タイプ特異性が存在することを示唆するデータを得ることができた。また同時期において既に微小カラム構造が存在することを示すデータを得た。これらの結果は微小カラムの発生機構に新たな示唆を与える。
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