膜電位感受性色素を用いた神経活動の光学的多領域計測法を発生初期の鶏胚、マウス/ラット胎仔から作成したN.I-嗅球-終脳標本やN.VII/N.IX/N.X-脳幹-終脳標本に適用し、N.I、N.IX, N.Xの電気刺激によって誘発される神経活動を光学的に計測した。得られた成果の中から、本報告書では、味覚系に関連して解析を行ったマウス胎仔N.IX/N.X-脳幹en bloc/slice標本において得られた成果、特に、N.IX関連の脳幹内シナプスネットワークの機能的活動の起源、個体発生に伴う変化について記載した。 本研究の遂行により、嗅覚と味覚の感覚統合機能の発生/発達の一端が明らかとなった。
|