研究課題
基盤研究(C)
生体内で重要な役割を担うヘムの生細胞中での挙動を直接観測できるツールの開発が望まれている。本研究期間において、ホスト・ゲスト化学を基盤とし、ヘムに対して高い結合親和性をもつ新規人工レセプターを設計、合成した。さらに研究を発展させ、中性水溶液中でヘム濃度依存的な蛍光応答を示す人工ヘムレセプターを見いだした。
ホスト・ゲスト化学
生体分子を水中で精密に認識する人工レセプターの開発と応用は、ホスト・ゲスト化学の分野において重要な研究課題の一つである。本研究期間において、生体内で重要な役割を持つヘムに対して高い結合親和性と蛍光応答性をもつ新規人工レセプターを開発した。今後、本研究で得られた知見を活用し改善を加えることで、ヘムの研究に貢献できる実用的なツールへと発展させたい。