現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記第一の課題に関しては順調に進んでいる。現在、医薬品として用いられているファレカルシトールの側鎖部分の改良合成法となる方法を見出して、論文発表した。CYP24A1代謝に抵抗性を獲得すべく26位と27位がトリフルオロメチル基に変換された薬物である。 F. Kawagoe, T. Sugiyama, M. Uesugi, A. Kittaka. Recent developments for introducing a hexafluoroisopropanol unit into the Vitamin D side chain. J. Steroid Biochem. Mol. Biol. 177 (2018) 250-254. 次に、23位に立体選択的に一つのフッ素原子を導入するため、23位の立体選択的な水酸化に成功し、論文発表に至った。 F. Kawagoe, T. Sugiyama, K. Yasuda, M. Uesugi, T. Sakaki, A. Kittaka. Concise synthesis of 23-hydroxylated vitamin D3 metabolites. J. Steroid Biochem. Mol. Biol. 186 (2019) 161-168. 本手法をもとに、23位モノフッ素化にも成功し、現在論文投稿中である。 第二の課題について、AH-1やAH-1の19ノル化した化合物について、アゾール基を導入した化合物を種々合成しており、引き続きCYP24A1阻害活性の有無を調査する。
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