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2020 年度 研究成果報告書

狭域抗菌スペクトルを有する10-14員環融合型ジマクロライドの全合成と活性の検証

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06586
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
研究機関北里大学

研究代表者

廣瀬 友靖  北里大学, 感染制御科学府, 准教授 (00370156)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードLuminamicin / 全合成 / 微生物発酵 / ラクトン / シスデカリン / 構造活性相関
研究成果の概要

Luminamicinは他の天然物にない無水マレイン酸に共役したエノールエーテルを含む14員環ラクトンに加え、酸素架橋構造含有シスデカリン骨格と三置換オレフィン含有10員環ラクトンがそれぞれ縮環した特異な構造を有していることから、有機合成化学の観点からも魅力的なターゲットである。本テーマではその全合成経路の確立を目的に研究を行った結果、市販の出発原料から全合成の鍵中間体の合成を完了した後、 Luminamicin生産菌の大量培養から天然物を取得したのち、分解反応によって全合成鍵中間体を調製した。そしてその鍵中間体から天然物骨格の再構築を行うことでLuminamicinのリレー全合成を達成した。

自由記述の分野

天然物合成化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在までに承認された医薬品の約6割が天然物由来であるという事実からも、天然物をシード化合物とする創薬研究は依然として重要な研究領域である。このことから新規な骨格をターゲットとする本研究は天然物創薬において意義がある。
これまで他の研究グループによるLuminamicinをターゲットにした全合成研究、創薬研究は報告は無く、世界的に細菌感染症の耐性化が問題視されている現状から、Luminamicinの有する一部の細菌のみへの選択的な抗菌活性の作用メカニズムを解明することは、耐性菌発現を誘導しない抗菌剤創製に繋がる。本研究成果を基盤として、その創薬研究が加速するものと期待できる。

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公開日: 2022-01-27  

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