皮膚適用型医薬品は患者自身が投与できる製剤であり、医療環境に恵まれていない地域での医療を飛躍的に改善する可能性を有する。しかし、難溶性薬物の経皮的薬物送達において、(1) 薬物の溶解性の改善 と (2) 薬物の皮膚透過の促進 が医薬品開発上の最大の障壁となっている。 本研究では、難水溶性モデル薬物と水溶性高分子との固体分散体(SD)化による過飽和形成製剤の調製ならびに美容領域での使用実績のあるマイクロニードルによる皮膚穿刺を組合わせることにより、皮膚適用型医薬品の新たな設計・評価ストラテジーを示すことができた。
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