現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成30度実施予定の実験項目には,本プロジェクトの中心として機能するグルタチオンペルオキシダーゼ様活性の活性素子化合物1-oxo-hexadecyl-seleno-L-cysteine-methyl-Se-yl-S-L-penicillamine methyl ester (OHSeP)と,それを使ったOHSeP/ホスファチジルコリン(PC)混合リポソームの合成を掲げていた。既発表の論文(ACS Omega, 1, 58-65, 2016およびMetallomics, 3, 702-709, 2011, Bioconjugate Chemistry, 19, 1831-1839, 2008)を参考にして,OHSePの合成に着手した。出発物質として試薬業者から購入することを予定していた試薬(Seleno-L-cystinやL-Penicillamineなど)の供給が滞り,入手時期が遅れためOHSePの合成が予定よりも遅れている。それに伴い,OHSeP/PC混合リポソームの合成も遅れており,その合成はまだ達成されていない。しかし,本プロジェクト計画において本年度の購入を予定していたリポソーム調製用のエクストルーダ装置は,昨年秋に購入することができた。PCだけを使って既に何度もリポソームを調製し,その操作手法は確実なものとしており,所望の形態のリポソームが合成することができるようになっている。
|