本研究では、次世代医療に貢献する新規ヒドロゲルの創製を企図して、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HM-HPMC)とシクロデキストリン(CD)との相互作用に基づいた新規温度応答性ゾル-ゲル変換システムを構築し、製剤への応用を検討した。また、HM-HPMC/CD ゲルの温度応答性およびグラフェンの近赤外光吸収性を利用した物理架橋型ナノコンポジットゲルを調製し、近赤外光に応答して生体内で速やかにゲル化するヒドロゲルを調製した。さらに、フラーレンナノ粒子に高分子鎖を架橋した化学結合型ナノコンポジットゲルを調製し、その物性・架橋構造・機能性などを明らかにした。
|