TGF-β(transforming growth factor-β)は多様な細胞応答を調節するサイトカインである。TGF-βは転写因子であるSmad2あるいはSmad3(Smad2/3)を活性化し、活性化したSmad2/3がSmad4を含むSmad複合体を形成し標的遺伝子のプロモーター領域に結合し、遺伝子発現を制御する。本研究ではSmad複合体との親和性は同程度であるがプロモーター活性化能が異なる2種類のDNA配列(SBEおよびCAGA)を用いて、Smad複合体による転写活性化の必要条件を明らかにした。また、TGF-β標的遺伝子発現誘導とSBE、CAGAの関連について解析した。
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