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2020 年度 研究成果報告書

血管内皮細胞の線溶調節を担う細胞内シグナル経路の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06638
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
研究機関東邦大学

研究代表者

山本 千夏  東邦大学, 薬学部, 教授 (70230571)

研究分担者 藤江 智也  東邦大学, 薬学部, 講師 (20780886)
原 崇人  東邦大学, 薬学部, 助教 (90805681)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードカドミウム / 血管内皮細胞 / 線溶系 / プラスミノーゲンアクチベータインヒビター1
研究成果の概要

TGF-βを介してPAI-1の誘導に関与する転写因子であるSmad2とSmad3のカドミウムによるPAI-1誘導への寄与を、ヒト血管内皮細胞株EA.hy926細胞の培養を用いて検討した。その結果、カドミウムは、非毒性濃度である 20 uMまでは、t-PAの発現に影響を与えることなくPAI-1の発現を誘導すること、カドミウムによるPAI-1の誘導はSmad2とSmad3に一部介在されることがわかった。本研究により、カドミウムによる血管障害のメカニズムの一端が示された。

自由記述の分野

重金属毒性

研究成果の学術的意義や社会的意義

カドミウムは、イタイイタイ病の原因物質として知られている。一方、古くからカドミウムが動脈硬化の危険因子であることが動物実験や疫学研究において指摘されてきた。アテローム性動脈硬化部位は、血栓形成を伴う虚血性心疾患になりやすい。血液凝固線溶系の制御は、血管の内腔を覆う血管内皮細胞の重要な機能である。本研究の結果は、カドミウムによる血管病変のメカニズムの一端を示しただけでなく、血管内皮細胞線溶系の異常と血管病変を含む生活習慣病の理解に重要な知見を提供したものと考える。

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公開日: 2022-01-27  

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