研究成果の概要 |
マウス近位尿細管S1, S2, S3領域由来不死化細胞を用いて、trans-wellを用いてMn輸送を調べた結果、S3細胞の管腔側からの取り込みが高いことが分かった。近位尿細管のS3領域にはZIP8の発現が高く、S3領域のapical側からのZIP8の再吸収が生体内のMn調節を行う可能性を見出した。先天性の低Mn血症を示した患者の持つZIP8変異がMn輸送に与える影響をDT40細胞への各単一アミノ酸変異細胞を作製して解析した結果、ヒトZIP8の335, 340の変異はTrans Membrane Domain(TMD)5に位置しており、ZIP8のMn輸送に重要な役割を果たすことが示唆された。
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