(1)2021年においても有効なマラリアワクチンは世界的に実用化されていない。この状況において、有効なワクチン候補を継続して開発していくことは世界の公衆衛生・保健衛生に大きく貢献すると考えられる。(2)日本の感染症用ワクチンの開発研究は世界に比べ遅れをとっている。本分野で世界をリードするべく我が国で有効なワクチンの開発研究を進める意義は大きい。(3)本研究で利用したウイルスは、遺伝子組換えにより他の新興・再興感染症用のワクチンにも迅速に応用可能である。開発が困難とされるマラリアワクチンにおいて非常に強力な感染防御効果を発揮したことから、様々な感染症に対するワクチン開発への期待が持てる。
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