深在性真菌症は,がん患者等の易感染患者に対して発症することが多く,複合感染も稀ではない.よって,抗ウイルス薬と抗真菌薬が同時に投与される場合が考えられる.本研究では抗ウイルス薬添加培養Aspergillusの増殖および抗真菌薬感受性について検討した. C-limiting mediumを用い,抗ウイルス薬共存下に,Aspergillus を培養した結果,共存下において菌体の増殖促進が認められた.培養上清中のβ-1,3-glucan量も増加した.共存下でのAspergillus抗真菌薬感受性について検討した結果,添加培養Aspergillusにおいてミカファンギンに対する感受性が低下した.
|