ヘパラン硫酸生合成酵素の1つであるEXTL3の生物学的機能を明らかにしようとしている。脳のグルタミン酸作動性神経特異的なExtl3ノックアウトマウスの作製に成功した。外見上、行動上の特徴として、これまでのところ、目立った異常は検出されていない。より高次な機能への影響があるか、他の酵素による補填があるのかもしれない。T細胞特異的なExtl3ノックアウトマウスの作製にも成功した。脾臓を用いてT細胞の分化の度合いを調べたところ、未分化の傾向があることを見出した。EXTL3変異患者由来の各グリコサミノグリカン鎖の含有量、二糖組成を調べた。患者のヘパラン硫酸は、健常人のものと比較して減少していた。
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