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2020 年度 実施状況報告書

遺伝学的スクリーニングによるがん細胞の脆弱性の同定

研究課題

研究課題/領域番号 18K06678
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

松本 健  国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 専任研究員 (60222311)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードがん細胞 / 合成致死遺伝子
研究実績の概要

本研究では、がん遺伝子やがん抑制遺伝子の発現異常が見られる細胞で、ノックダウン(shRNAライブラリー)スクリーニングおよびノックアウト(CRISPRライブラリー)スクリーニングを行い、これらから得られる候補遺伝子を解析して、がん遺伝子やがん抑制遺伝子との合成致死を示す遺伝子を同定する。これによって、細胞のがん化機構の解明を目指すとともに脆弱性を利用した新たな薬剤標的を見いだすことを目的とする。令和2年度はコロナウイルスパンデミックのため、長期間にわたる実験に取りかかることができなかったので、これまでに得られた結果のデータ解析及び比較的短時間で可能な実験に注力して、研究期間の延長を申請することとした。
1)前年度までに行ったノックダウンスクリーニングのデータ解析を行い、この細胞の増殖に関わる遺伝子をリストアップした。これを、これまでに報告されている増殖必須遺伝子のリストと比較して、この細胞特異的に増殖に関わる遺伝子に絞り込んだ。今後、これらの遺伝子を個別にノックダウンあるいはノックアウトすることによって結果の検証を行う計画である。
2)ノックアウトスクリーニングについては、系の立ち上げのために、前年度までに準備したライブラリーを用いて一倍体細胞を用いた化学遺伝学的スクリーニングを行い、次世代シークエンスまで進めた。この結果を待って、がん抑制遺伝子の発現異常が見られる細胞と野生株でのノックアウトスクリーニングを行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コロナウイルスパンデミックによる遅れはあったが、ノックアウトスクリーニングの準備が整い、ノックダウンスクリーニングの結果が得られたから。

今後の研究の推進方策

繰越期間においては、引き続き、ノックアウトスクリーニングを実施する。また、これまでのノックダウンスクリーニングで得られた候補遺伝子についての解析を進め、研究取りまとめを行う。

次年度使用額が生じた理由

繰越により、次年度の解析費用を確保するため、次年度使用額を設けた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] トロント大学(カナダ)

    • 国名
      カナダ
    • 外国機関名
      トロント大学
  • [国際共同研究] シンガポール国立大学(シンガポール)

    • 国名
      シンガポール
    • 外国機関名
      シンガポール国立大学
  • [雑誌論文] Role of C1QBP/p32 and its therapeutic potential in breast carcinoma and other cancers2020

    • 著者名/発表者名
      Matsumoto Ken、Bay Boon-Huat
    • 雑誌名

      Current Medicinal Chemistry

      巻: 28 ページ: -

    • DOI

      10.2174/0929867328666201231124038

    • 査読あり / 国際共著
  • [図書] マウス・ラットモデル作製・解析プロフェッショナル2021

    • 著者名/発表者名
      先端モデル動物支援プラットフォーム(AdAMS)
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      羊土社
    • ISBN
      978-4758121125
  • [備考]

    • URL

      http://www2.riken.jp/matsumok/index.html

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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