これまでの山形における分子疫学的な研究から、Midnolin(MIDN)遺伝子の異常とパーキンソン病との関連性が明らかになっていた。本研究では英国の大規模疫学データを解析した結果、山形と同様の相関性が認められ、MIDNがパーキンソン病の普遍的なリスク遺伝子であることが明らかになった。MIDN遺伝子の発現制御機構を調べたところ、MIDN遺伝子上流の特定部位に転写因子のTFAP2とAP-1が結合して、MIDNの遺伝子発現を制御することが明らかになった。Midnノックアウトマウスの表現型を調べたところ、ノックマウスの中脳ドパミン神経の線条体への投射が著しく減少していることが明らかになった。
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