PIK3CA-related overgrowth spectrum (PROS) は近年提唱された疾患概念で、PIK3CAの活性化変異で発症し、出生時より皮下脂肪や下肢などに肥大が認められる過成長症候群である。我々は、メトホルミンがPROS患者由来の皮膚線維芽細胞の増殖を選択的に抑制することを初めて明らかにした。メトホルミンは小児に発症するPROSの有効な治療薬と考えられるが、その作用機序は不明である。そこで、本研究ではメトホルミンの作用機序を明らかにするため、PROS患者と同じくPIK3CA遺伝子にc.3140A>G変異を有する細胞を用いて生化学的および分子生物学的な解析を行った。
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