Hippo経路に制御されるyes-associated protein (YAP)1は、血管平滑筋細胞の生死を制御している。平滑筋特異的YAP1ノックアウトマウス(YAP1-KOマウス)用い、動脈硬化の進展に及ぼすYAP1の役割について検討した。YAP1-KOマウスは、野生型に比べ、血管障害に誘発される内膜肥厚形成が抑制されることを見出した。また、YAP1の活性化は、Aktの活性化を介して細胞増殖を引き起こすことを見出した。したがって、YAP1は動脈硬化形成において、重要な役割を持ち、治療薬のターゲットになる可能性が示唆される。
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