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2020 年度 実施状況報告書

苦味受容体の免疫学的役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K06713
研究機関公益財団法人東京都医学総合研究所

研究代表者

佐伯 真弓  公益財団法人東京都医学総合研究所, 疾患制御研究分野, 主席研究員 (00462771)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードアレルギー / T細胞 / 免疫応答
研究実績の概要

本研究では、臨床研究において研究代表者らが独自にスギ花粉症の舌下免疫療法の奏功に強く相関することを明らかにした苦味受容体の、免疫応答における役割を明らかとする。その中でも、免疫応答において中心的な役割を果たしているT細胞に焦点を当て、苦味受容体の役割を解析するために、ヒトT細胞株であるJurkat細胞を用いて苦味受容体の強制発現系を構築した。一過性の発現系を構築して実験を行ったところ、細胞の活性化が抑制傾向を示した。しかしながら、安定した発現や安定した実験結果が得られにくいことから、安定的に発現する細胞株の樹立を行った。コンストラクトのN末,C末部分に種々の改変を行った後、構築した種々のプラスミドをJurkat細胞にトランスフェクションし、G418を用いて安定的遺伝子導入細胞の薬剤選択を行ったところ、安定的に膜へ局在化することができた。本細胞株を用いて苦味成分を細胞に作用させると、一過性発現系でみられた細胞の活性化を抑制することが再現された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究計画に準じて、一過性の発現系を構築して実験を進めたところ、細胞の活性化が抑制されたが、実験系が安定しなかった。そのため当初計画を若干変更し、安定的発現系を構築することを試みたため。

今後の研究の推進方策

安定的な発現株の作成に成功し、本細胞株での抑制が見られたことから、本細胞株と遺伝子導入していない細胞株を刺激し、マイクロアレイに供し、遺伝子発現の比較を行い、苦味受容体発現における細胞の特徴を解析する。

次年度使用額が生じた理由

当初計画を若干変更し、安定的発現系を構築することを試みたため。次年度使用分はマイクロアレイに供する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Association of Basophil-Expressing Genes with Effectiveness of Sublingual Immunotherapy2020

    • 著者名/発表者名
      Gotoh Minoru、Kaminuma Osamu、Nakaya Akihiro、Saeki Mayumi、Nishimura Tomoe、Kitamura Noriko、Hiroi Takachika、Okubo Kimihiro
    • 雑誌名

      Journal of Nippon Medical School

      巻: 87 ページ: 49~52

    • DOI

      10.1272/jnms.JNMS.2020_87-104

    • 査読あり
  • [備考] 公益財団法人 東京都医学総合研究所 花粉症研究室ホームページ

    • URL

      https://www.igakuken.or.jp/allergy/

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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