研究課題
基盤研究(C)
以前の臨床研究において、我々は、舌下免疫療法の奏功に苦味受容体が関与する可能性を報告した。今回の研究では、T細胞における苦味受容体の役割について検討した。苦味受容体を発現させたT細胞の活性化に対する苦味リガンドの効果を検討したところ、抗原刺激によるT細胞のサイトカイン発現上昇が抑制された。以上より、苦味受容体やそのリガンドはT細胞の活性化を抑制する可能性が示唆された。
アレルギー学
以前の臨床研究において、我々は、舌下免疫療法の奏功に苦味受容体が関与する可能性を報告したが、本研究で、はじめて、苦味受容体が実際T細胞の活性化に影響を与えることを示した。今後、更に研究を進めることにより、舌下免疫療法の奏功機序の解明につながることが期待される。