マルバタバコから3種のベルベリンブリッジ酵素をクローニングし、それらの遺伝子をカイコで発現した。組み換え酵素の活性を調べるために、ニコチンの生合成前駆体と推定されているデヒドロメタニコチンを基質として各種条件下で、反応させたがニコチンの生成は確認されなかった。 一方、各種フェニルプロパノイドを基質としてカイコで発現したベルベリンブリッジ酵素の活性を測定した結果、非常に興味深いことにコニフェリルアルコールからコニフェリルアルデヒドやフェルラ酸の生成が確認された。同一の酵素でアルコール類をカルボン酸類に参加する酵素は植物からは確認されてない。さらに本反応で構造未知の化合物の生成も確認された。
|