多くの食道癌はESDにより切除され、根治できるようになった。ESDは体表に傷もつかず、患者に低侵襲な内視鏡治療であるが、広範な食道癌をESDで切除すると、ESD後潰瘍が治癒する過程で狭窄を来し、癌は治ったものの、狭窄のために食事摂取できない状況となってしまう問題が残されており、現在有効な解決策はない。2%レバミピド液はESD後治癒過程で線維化を抑制することからESD後狭窄予防効果が期待される。2%レバミピド液をESDの時に粘膜下層への局注剤として使用することでESD後狭窄を予防できるか検証することは意義があると考えた。
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