膵癌は、近年FOLFIRINOX 療法と GEM+nabPTX 療法の開発によりOSが約10か月程度に改善された。しかしながら未だ死亡率は高く、化学療法レジメンの改善が求められている。一方、リキッドバイオプシーによって血液中循環腫瘍細胞(CTC: circulating tumor cell)が癌の予後予測バイオマーカーとして期待されているが、膵癌化学療法への活用法は未確立である。本課題ではヒト膵癌由来SUIT-2細胞を移植した膵癌モデルマウスに対する治療を行い、CTCと血中抗がん剤体内動態および抗腫瘍効果に関するPK/PDモデルにもとづいた膵癌化学療法の治療最適化システム構築を試みた。
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