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2018 年度 実施状況報告書

抗癌剤シスプラチンのmulticycleにおける腎障害の予測および影響因子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 18K06771
研究機関神戸学院大学

研究代表者

福島 恵造  神戸学院大学, 薬学部, 助教 (30454474)

研究分担者 杉岡 信幸  神戸学院大学, 薬学部, 教授 (40418934)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードシスプラチン / 腎毒性 / 反復投与 / 慢性腎障害 / 母集団解析 / Pharmcometrics
研究実績の概要

本年度の実施計画は、①CDDP 1 cycle (CDDP単回投与+3週間休薬)終了時の亜慢性腎毒性(sub-chronic kidney injury: sCKI)のdose-response曲線を得る、および②CDDP 3 cycle反復した際のsCKI予測の実証実験を行う、であった。
①に関して、CDDP投与量として0, 1, 2, 3, 4, 5, 6.25, および7.5 mg/kgで単回投与(各投与量群 n=5~6)した後、経日的に採血した。day 15~21の平均クレアチニンを投与前のクレアチニン値で除した上昇率をsCKIとして評価した。結果、次式の回帰式が得られた:sCKI (%)=98.6*exp(0.111*dose), r2=0.991. 本検討で、単回投与(1 cycle終了時)でのsCKIのdose-response曲線を得ることができた。しかし、群内変動が大きい投与群(CV%=21.9%)もあり、余力があれば例数を追加して精度を上げたい。
②に関して、当初計画通りCDDP 3 cycleを、各cycleの投与量に基づき、同用量を反復するA群(3 mg, 3mg ,3mg)、漸増するB群(1 mg, 3 mg, 5mg)および、漸減するC群(5 mg, 3 mg, 1 mg)の3群において、随時sCKIを測定し、①の結果より任意のcycle、任意の投与量におけるsCKIが予測可能なのかを検討した。結果、概ねsCKIが予測可能なことが示されたが、sCKIだけではなく骨髄抑制が副作用として疑われる個体が観察され、これによりsCKIの予測が妨害されている可能性が考えられた。従って、より正確にsCKIを評価する為に、体重およびヘマトクリット値を追加検討する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

腎障害だけではなく骨髄抑制の副作用の影響を考慮する必要が考えられたが、当初研究計画の想定内の問題であるため、「おおむね順調」とした。

今後の研究の推進方策

当初の研究計画通りに進める。また、実績の概要で述べたとおり、より正確にsCKIを評価する為に、体重およびヘマトクリット値を追加検討する予定である。

次年度使用額が生じた理由

当該年度計画を実行中に軽微な追加検討の必要性が考えれた為、次年度での実行に際しての経費として繰り越した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] PopPKPD Analysis of Cisplatin Induced Nephrotoxicity: An Apoptotic Signal Transduction-Indirect Response Model2019

    • 著者名/発表者名
      Keizo Fukushima
    • 学会等名
      第二回Pharmacometrics Japan Conference 2019

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公開日: 2019-12-27  

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