研究課題
コロナ禍のため、臨床研究に制約があったため、基礎研究にウェイトを置いた。本年度では、シスプラチンの分割投与による腎毒性への影響を評価した(交付申請書、到達目標①-3)。方法:1~7.5 mg/kgの用量を、一括投与(single dose group)および5日連続投与(split dose group)で投与し、シスプラチン誘発性急性(投与後~7日)腎毒性および亜慢性腎毒性(投与後10~21日)を評価し、single doseとsplit doseの腎毒性への影響を比較した。結果:single dose群に比べて、split doseでは全ての用量においてシスプラチン誘発性急性腎毒性が劇的に減弱していた。亜慢性腎毒性に関しては、高投与量時に有意に腎毒性が減弱していた。これらの結果から、シスプラチンの分割投与は、シスプラチン投与非適格患者もしくは高リスク患者におけるoptionであると考えられた。
4: 遅れている
コロナ禍のため、臨床研究の進捗が大幅に遅れている。
進捗が遅れている臨床研究を進める。
端数であり、使用予定はない。
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Biomedicine & Pharmacotherapy
巻: 147 ページ: 112619~112619
10.1016/j.biopha.2022.112619