研究課題/領域番号 |
18K06772
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
谷野 公俊 徳島文理大学, 薬学部, 准教授 (90236703)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 一酸化窒素 / アレルギー疾患 / シトクロムP450 / 慢性化 / 薬物動態予測マーカー |
研究実績の概要 |
これまでに得られた成果は急性期(初感作および再感作)に関するものである。一般にアレルギー疾患は持続化することが多いため、今回は慢性アレルギー疾患マウスを作製して、急性期との相違点を調べた。その結果、慢性期でも血中の一酸化窒素濃度が上昇すると、肝臓の薬物代謝酵素シトクロムP450分子種活性が有意に低下することが確認できた。よって、アレルギー疾患は、血中の一酸化窒素濃度を測定することで、薬物動態の変動を予測することが可能であると考えられる。臨床では、疾患の重症度を確認に呼気中の一酸化窒素を測定することができる状態であるので、今回成果は抗原が異なるアレルギー疾患患者の個別治療に有益な情報を与える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の計画以上で順調に研究成果が得られており、すでに学会発表および科学雑誌に論文が掲載されている。
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今後の研究の推進方策 |
長期的な感作モデルで得られた研究成果も加えて、アレルギー患者への新たな薬物治療マーカーとしての一酸化窒素の意義を追求する必要がある。
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