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2021 年度 実績報告書

血液でアルツハイマー病を超早期に診断する

研究課題

研究課題/領域番号 18K06787
研究機関長崎大学

研究代表者

城谷 圭朗  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 准教授 (20322696)

研究分担者 大槻 純男  熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 教授 (60323036)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードアルツハイマー病 / 脳脊髄液 / バイオマーカー / 早期バイオマーカー
研究実績の概要

昨年度同定した脳特異的糖鎖を持つバイオマーカー候補が脳脊髄液中に存在するかを調べた。もっとも簡便な方法として、最初に脳脊髄液を直接電気泳動しウエスタンブロット分析を行った。その結果バイオマーカー候補2は脳脊髄液のウエスタンブロット分析で予想される分子量に検出できたが、アルツハイマー病群と対照群で差が検出できなかった(ただしn=2ずつ)。しかしながらその他5種の候補分子はウエスタンブロット分析で検出できなかったのでそれらのタンパク質の濃縮が必要であると考えた。
そこで候補タンパク質はいずれも分泌タンパク質であるのでエキソソーム内には濃縮されたバイオマーカー候補がある可能性を考え、脳脊髄液からS社、F社のエキソソーム精製キットで調製したエキソソームのウエスタンブロット分析を。すると、S社のエキソソーム精製キットで精製した脳脊髄液内にバイオマーカー候補1,2,3,4,6が検出されることが分かった。また、F社のエキソソーム精製キットで精製した脳脊髄液内にはバイオマーカー候補6のみが検出できた。このことはバイオマーカー分子によっては存在するエキソソームの種類が異なることを示唆しており今後のエキソソーム精製法の改善に生かす予定である。
今後は脳脊髄液のエキソソームを用いて候補分子5以外のバイオマーカー候補の量を調べアルツハイマー病群と対照群で差異があるかを明らかにする。差があるものについて血液中のエキソソームでも検出できるかを調べて、血液バイオマーカーとしての有用性を明らかにする。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] マウス線条体におけるジスキネジア関連分子PRRT2のドーパミン神経伝達における役割2022

    • 著者名/発表者名
      八田 大典、光成 晃輝、永田 健太郎、金本 海斗、濱田 麻希、西村 聖未、渕上 由貴、川上 茂、木下 晃、吉浦 孝一郎、黒滝 直弘、城 谷 圭朗、岩田 修永
    • 学会等名
      日本薬学会
  • [学会発表] 神経変性疾患危険因子TREM2のヒト化モデルマウスの作製2021

    • 著者名/発表者名
      城谷圭朗、脇田直樹、奥田泰生、米須拓也、岩田修永
    • 学会等名
      日本生化学会九州支部例
  • [学会発表] ネプリライシンの翻訳制御機構の解析2021

    • 著者名/発表者名
      岩元史織、太田遼佑、地内友香、渡辺かおり、八田大典、城谷圭朗、岩田修永
    • 学会等名
      日本生化学会九州支部例会
  • [学会発表] 脂溶性カテキン誘導体と相互作用するタンパク質の同定2021

    • 著者名/発表者名
      池水文香、藤本康平、増田豪、平山未央、大槻純男、八田大典、城谷圭朗、田中隆、岩田修永
    • 学会等名
      日本生化学会九州支部例会
  • [学会発表] アルツハイマー病危険因子 TREM2 の解析2021

    • 著者名/発表者名
      城谷圭朗、渡辺かおり,脇田 直樹,奥田 泰生,米須 拓也,池水 文香,岩田修永
    • 学会等名
      日本認知症学会学術集会

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公開日: 2022-12-28  

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