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2022 年度 研究成果報告書

がん微小環境による抗がん薬耐性機序解明と新規分子標的薬の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06788
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関宮崎大学

研究代表者

池田 龍二  宮崎大学, 医学部, 教授 (50398278)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードがん微小環境 / がん幹細胞 / 抗がん薬耐性
研究成果の概要

Cancer stem-like cells(CSCs、がん幹細胞様細胞)はがん微小環境中に存在する自己複製能と未分化性を有し、抗がん薬や放射線治療に対し抵抗性を示す。CSCsは、P-糖タンパク質やBCRPが発現しており高い排出機構を有している。また、CSCs中には、炎症やがんの発生にも関与しているIL-32が高発現していた。さらに、シスプラチン耐性細胞であるKCP-4細胞にもIL-32の発現が亢進しており、IL-32の遺伝子発現をsiRNAで抑制したところ、KCP-4細胞のシシスプラチンの感受性が変化した。IL-32は、抗がん薬耐性やCSCs形成に重要な役割を担っている可能性が示唆された。

自由記述の分野

医療系薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

腫瘍中には、自己複製能と多分化能を有するがん幹細胞の存在することが分かってきており、がん幹細胞の存在ががんの再発や薬剤抵抗性に寄与していることが想定される。がん幹細胞の特徴の1つとして、P-糖タンパク質(P-gp)やBCRP(breast cancer-resistant protein)といったABCトランスポーターが過剰発現している。悪性腫瘍に対する抗がん薬耐性は大きな問題であり、耐性・進展の機序を解明し、実用的な治療薬を開発することは重要且つ緊急課題であると考えられる。本研究では、今回、IL-32が抗がん薬耐性因子であることを示しており、今後の治療薬の開発に貴重な情報となり得る。

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公開日: 2024-01-30  

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