フロモキセフとラタモキセフは基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)産生大腸菌に抗菌活性を示すため注目されているが、PK/PD解析が実施されておらず臨床応用に至っていない。そこで、ESBL産生大腸菌に対するフロモキセフとラタモキセフのPK/PDパラメータを明らかにすることを目的として研究を行った。In vitro試験で、両剤共に時間依存的な抗菌活性を示した。好中球減少大腿部感染マウスモデルを用いてPK/PD解析を実施した結果、time above MICに最も相関することが示され、最大殺菌効果である1 log10 killを達成するための目標値はそれぞれ35.1%と69.6%であった。
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