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2020 年度 研究成果報告書

高病原性MRSAによる感染症の早期診断・治療を目指した網羅的分子疫学研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06797
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関東京薬科大学

研究代表者

中南 秀将  東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (20548515)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードメチシリン耐性黄色ブドウ球菌
研究成果の概要

2017年~2019年に東京都多摩地域に位置する11病院、2013年から2017年に日本各地の20皮膚科クリニックにおいて分離されたメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を解析し、以下のことを明らかにした。
強力な白血球破壊毒素Panton-Valentine leukocidin(PVL)を産生する強毒型MRSAの遺伝子型を決定したところ、非常に多様性に富んだ菌株が海外から流入していることが明らかとなった。このうち、家畜関連MRSAとして問題となっている遺伝子型の菌株を本邦で初めて同定した。さらに、市中の皮膚感染症患者において、PVL陽性MRSAの分離率が上昇していることを明らかにした。

自由記述の分野

臨床微生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果によって、重症感染症を起こしやすいPVL陽性MRSAの分子疫学的特徴と抗菌薬感受性が明らかになった。また、病院と市中では、PVL陽性MRSAの流行型がわずかに異なることが示唆された。本研究では、入院するほどの重症感染症を引き起こすPVL陽性MRSAに共通した病原性因子を特定することはできなかった。しかし、本研究期間である2018年から2020年の3年間で多くのPVL陽性MRSAを収集できたため、これらの菌株をゲノムレベルで解析し、病院内で増加しているPVL陽性CA-MRSAの分子疫学的特徴を解明できれば、重症感染症を起こしやすい菌株の早期発見に繋がると考える。

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公開日: 2022-01-27  

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