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2020 年度 研究成果報告書

トランスポーター周辺タンパク質は抗がん薬多剤耐性克服のターゲットとなり得るか?

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06806
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関近畿大学

研究代表者

川瀬 篤史  近畿大学, 薬学部, 准教授 (80411578)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードトランスポーター / 裏打ちタンパク質 / 抗がん薬 / P-糖タンパク質
研究成果の概要

本研究課題は,がん細胞の抗がん薬多剤耐性の原因のひとつである排出トランスポーターの発現および機能亢進をトランスポーター周辺タンパク質を標的として克服する試みである。トランスポーター周辺タンパク質のひとつであるradixinおよびEBP50が排出トランスポーターのうち特にMRPの膜局在および機能発現に関与していることを明らかにした。さらに,MRP基質となる抗がん薬であるメトトレキサートを用い抗がん作用に対するトランスポーター周辺タンパク質ノックダウンの影響を評価したところ,メトトレキサートの細胞内蓄積および細胞増殖抑制作用が上昇することが示された。

自由記述の分野

生物薬剤学

研究成果の学術的意義や社会的意義

がん化学療法において,抗がん薬の細胞内送達の効率が十分でなく,その原因として,細胞内から細胞外へと抗がん薬を排出するトランスポーターの関与が知られている。本研究では,トランスポーターの膜局在をトランスポーターの周辺タンパク質の機能低下により起こす試みであり,本研究課題の成果は抗がん薬を効率良くがん細胞に送達する新たな方法として極めて重要な知見となり得ると考えられる。今回,いくつかのトランスポーター周辺タンパク質を利用することで,抗がん作用の増強が確認され,本手法をさらに発展させることは効果的ながん化学療法において有益であると考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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