アルツハイマー病(AD)は、βアミロイド(Aβ)の蓄積が引き金となる。Aβの生成と凝集は、抗AD因子であるBRI2とBRI3によって抑制される。私たちは、NRBP1が、Cullin-RINGユビキチンリガーゼの基質認識タンパク質として機能し、BRI2/BRI3を選択的に分解に導くことを見出した。さらに神経細胞においてNRBP1をノックダウンすると、BRI2/BRI3タンパク量が増加し、Aβ産生が有意に抑制された。そこで、NRBP1とその基質BRI2/BRI3との相互作用の阻害は、ADの治療戦略として有用であると考えられたため、その阻害剤探索のためのスクリーニング系の構築を図った。
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