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2022 年度 研究成果報告書

消化管の脂質センサーを起点とした腸脳相関解明と作用点とした神経疾患治療への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06899
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48030:薬理学関連
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

吉川 圭介  埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (10435860)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード腸脳相関 / 脂質メディエーター / 神経変性疾患
研究成果の概要

消化管に発現しているGPR120は食事中の脂質を感知するセンサー受容体である。我々はGPR120ノックアウトマウスの海馬で重篤な神経炎症反応が常に起きていることを明らかとしている。今回、神経科学的解析によりGPR120ノックアウトマウスが運動能力、記憶学習能が低いことを明らかとした。消化管のGPR120の機能不全、つまり食事中の脂質を腸管が適切に感知しないことによる脳内の神経炎症が、運動能力、記憶学習能の低下の引き金になっていると考えられる。

自由記述の分野

神経薬理、脂質生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

GPR120はDHAやEPAなどのn-3系脂肪酸の受容体である。我々の研究結果は、GPR120機能不全が神経炎症により、運動能力、記憶学習能の低下を引き起こすことを明らかとした。食事中のn-3系脂肪酸を腸管においてGPR120が感知することが、神経炎症を抑え脳保護効果を発揮すると考えられる。また、食事でn-3系脂肪酸を摂取していても、GPR120に機能不全がある場合、腸管でn-3系脂肪酸などが適切に感知できないため、神経炎症反応が起きてしまう可能性がある。ヒトにおいてもGPR120遺伝子の変異が報告されており、その場合n-3系脂肪酸生理活性が十分に発揮できないと考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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