• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

家族性パーキンソン病PARK7原因遺伝子産物への作用化合物の薬理学的創薬研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K06904
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48030:薬理学関連
研究機関立命館大学

研究代表者

北村 佳久  立命館大学, 薬学部, 教授 (60195295)

研究分担者 肱岡 雅宣  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (50780061)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードPARK7 / DJ-1 / DJ-1結合化合物 / α-シヌクレイン / ミクログリア / 神経細胞
研究成果の概要

家族性パーキンソン病PARK7の翻訳産物は、DJ-1タンパク質である。DJ-1をノックダウンさせたヒトSH-SY5Y細胞では著明に酸化ストレスによる細胞死が誘導された。一方、α-シヌクレインはパーキンソン病において、凝集・沈着することが報告されている。本研究においてα-シヌクレインの凝集を呈するモデルの作製、およびミクログリアによるα-シヌクレインの取り込みを評価するin vitro実験系を確立した。つまり、ヒトSNCA遺伝子を過剰発現したSH-SY5Y細胞においてα-シヌクレインのpreformed fibrilsを処置することで、細胞内にα-シヌクレインの著しい凝集が引き起こされた。

自由記述の分野

薬学 薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

PARK7/DJ-1は家族性パーキンソン病の原因遺伝子として同定されたため、当初はパーキンソン病の治療薬としての創製を試みていた。しかし、強い抗酸化ストレス能をもつことから、他の神経変性疾患に対する治療標的の候補になると考えられた。そこで、プリオンと同様にα-シヌクレインが細胞内で凝集する細胞評価系を確立した。さらに、DJ-1の抗酸化能調節部位であるC106残基に結合する化合物を見出し、その化合物に神経細胞保護効果があることを明らかにした。本研究課題で得られた研究成果により、パーキンソン病だけでなく、他の神経変性疾患にも効く新たなシード薬を見出し、社会的意義がある。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi