研究課題/領域番号 |
18K06914
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
谷口 直之 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 所長兼糖鎖オンコロジー部部長 (90002188)
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研究分担者 |
木塚 康彦 岐阜大学, 高等研究院, 准教授 (20564743)
顧 建国 東北医科薬科大学, 薬学部, 教授 (40260369)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | コアフコース / IgG / がん |
研究成果の概要 |
ヒトの血清中に存在する免疫グロブリンGというタンパク質に付加しているコアフコース糖鎖の発現解析および機能解析を行なった。そのコアフコース糖鎖を特異的に認識する抗体を用いて、肺癌、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎患者および健常人の血清を測定したところ、健常人に比べ、肺癌および間質性肺炎患者で、コアフコース糖鎖の発現が大きく低下していた。また培養細胞を用いた実験で、肺癌細胞がコアフコース糖鎖の発現を低下させることがわかった。
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自由記述の分野 |
糖鎖生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回初めて、肺癌および間質性肺炎患者の免疫グロブリンG上のコアフコース糖鎖の発現が低下していることが明らかとなった。本研究で開発した測定システムを用いれば、血液から肺癌や間質性肺炎を診断できる可能性がある。また、今後、その発現が低下する分子メカニズムが明らかになれば、免疫グロブリンG上のコアフコース糖鎖を標的とした新たな治療法が開発されることが期待される。
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