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2021 年度 研究成果報告書

癌関連スフィンゴ糖脂質と膜分子間の相互作用の時空間的動態と癌性形質増強機構の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06925
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48040:医化学関連
研究機関中部大学

研究代表者

古川 圭子  中部大学, 生命健康科学部, 教授 (50260732)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードスフィンゴ糖脂質 / 癌関連糖鎖 / エクソソーム / 膜分子 / タイムラプス観察
研究成果の概要

本研究では癌細胞及びエクソソームにおける癌関連酸性糖脂質(GD3、GD2)の物質的特性と機能について検討した。
各種の酸性糖脂質を発現させた糖鎖改変細胞を用いて比較検討した結果、GD3またはGD2発現細胞では増殖性と接着性が増強した。また、蛍光ラベルGD3を細胞に取り込ませたタイムラプス観察では、リーディングエッジにGD3が集合し、GD3が細胞の移動方向を先導することが示唆された。エクソソームの解析では、GD3またはGD2を有するエクソソームにおいて、CD63, TSG101, 及びAlix の含有増大が認められ、エクソソームの形成や生物活性に重要な役割を果たす可能性が推察された。

自由記述の分野

生化学、糖鎖生物学、腫瘍医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

私達はこれまでに、癌関連酸性糖脂質のGD3およびGD2が癌性形質やシグナル伝達の増強に関与することを報告してきた。
本研究では、リーディングエッジにGD3が集合し、GD3が細胞の移動方向を先導する可能性を示した。また、エクソソームについては、GD3またはGD2を有するエクソソームにおいて、エクソソームのマーカー分子であるCD63, TSG101, 及びAlix の含有増大が認められた。よって、細胞動態や細胞外分泌小胞においても、癌関連酸性糖脂質が重要な役割を果たす可能性が示され、学術的に有意義である。

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公開日: 2023-01-30  

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