RAS遺伝子群の変異は癌の6~96%で観察されるが、細胞増殖や細胞周期に与える影響の全貌は理解させていない。これまでにNRAS-G12D-変異をもつ白血病細胞THP-1を用いて、NRASをドキシサイクリンにて発現調整できる細胞を樹立した(B11細胞)。NRASシグナルの全貌を解明する為、CRISPR libraryをB11に導入し、NRAS非依存性の増殖する細胞を樹立した。結果、21個のNRAS下流で働く候補分子を同定し、確認実験の結果、DOHHとTAF6がドキシサイクリンNRAS依存性に発現が誘導されることが確認された。
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