HAI-2 コンディショナルKOマウスを作製したところ、先天性ナトリウム下痢症と類似した表現型を呈した。HAI-2欠損オルガノイドではEpcamの分解とClaudin-7の不安定化がみられ、この現象は、HAI-2の標的プロテアーゼであるprostasinの同時欠損あるいはmatriptaseの特異的低分子阻害剤添加で回避できた。一方で、マウスを用いた生体における検討では、prostasinを同時に欠損してもHAI-2 KOマウスの致死性を回避することはできず、生体内ではmatriptaseがprostasinを介さずに活性化される可能性も示唆された。
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