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2020 年度 研究成果報告書

Naポンプ遺伝子変異を原因とする神経疾患の病態基盤としての酸化ストレス障害

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06968
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49010:病態医化学関連
研究機関独立行政法人国立病院機構村山医療センター(臨床研究部) (2020)
国際医療福祉大学 (2018-2019)

研究代表者

池田 啓子  独立行政法人国立病院機構村山医療センター(臨床研究部), 病態生理学研究室, 室長 (10265241)

研究分担者 川上 潔  自治医科大学, 医学部, 客員教授 (10161283)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードNa ポンプ / ノックアウトマウス / 酸化ストレス / アスコルビン酸 / SVCT2 / ジストニア / 分娩
研究成果の概要

近年複数の神経疾患が、脳に高発現するNaポンプα2およびα3サブユニット遺伝子変異を原因とすることが判明した。しかし病態機序は未解明で有効な治療法は無い。予備的実験で、同遺伝子欠損マウス(病態モデルマウス)では脳内のアスコルビン酸量が有意に低下していることを見出した。本研究では① Naポンプ各αサブユニットとアスコルビン酸輸送体との機能共役、②病態モデルマウスの脳内酸化ストレス障害の有無、③ 各αサブユニットとアスコルビン酸輸送体の機能共役についての遺伝学的相互作用の有無の検証を行った。Naポンプαサブユニット遺伝子の変異を原因とする神経疾患の病態基盤の一端を明らかにした。

自由記述の分野

病態生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

Naポンプαサブユニット遺伝子変異はさまざまな神経疾患をひきおこすことが報告されている。しかし、同じ変異がはいっていても発症しない場合と発症する場合があること、複数の神経疾患をひきおこし、多様な症状を呈すること、症状発現のきっかけがあること等、既知の神経疾患とは異なる表現型を示す。今回、病態モデルマウスを使い、酸化ストレス増加が発症に関わること、酸化ストレス増加がおこる脳部位を同定したこと、身体的ストレスが酸化ストレス増加につながることを示したことで、病態生理の一端を明らかにできた。酸化ストレスを標的とした新たな治療法への道筋をつけることができ、社会的意義を示すことができた。

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公開日: 2022-01-27  

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