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2020 年度 研究成果報告書

代謝性疾患時における細胞外小胞分泌と血管機能障害発症メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06974
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49010:病態医化学関連
研究機関星薬科大学

研究代表者

小林 恒雄  星薬科大学, 薬学部, 教授 (90339523)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード細胞外小胞 / 血管障害 / 代謝性疾患 / 糖尿病
研究成果の概要

EVsの遊離促進因子として報告されているインドキシル硫酸や、EV中に含むヌクレオチド、AGEによる血管障害の新しい機序を明らかにした。糖尿病性血管障害において、GLP-1は、直接内皮細胞に作用することにより、β-arrestin2 を細胞膜上に移行させ、Akt/eNOS経路を活性化することを明らかにした。糖尿病時の EVs に含まれる ERK1/2 がAkt/eNOS活性低下による血管内皮障害を惹起させることが示唆され、更にERK 阻害薬の投与は、糖尿病性血管内皮障害、EVsの含有量、質的変化を改善し、糖尿病性血管障害の治療ターゲットとなることを報告した。

自由記述の分野

薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞等の血管障害は、様々な代謝性機能不全の重積による合併症であり、患者の quality of life (QOL) を著しく低下する。近年、細胞外小胞 (Extracellular vesicles: EVs) は、その血液を循環する特性や、重要な生理機能が注目されており、この機能解明と血管障害との関係を明らかにすることは、革新的な新規治療薬開発につながる。本研究により、代謝性疾患時における血管障害において、EVの阻害、EVに関するシグナル伝達の阻害は、新たな血管障害の改善アプローチに繋がることを明らかにした。

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公開日: 2022-01-27  

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