癌の浸潤を制御しているアクチン関連分子を探索するためproximity labeling法を用いてアクチン、cortactin,Rap1Bをbaitとして浸潤性乳癌細胞MDA-MB-231においてアクチンと相互作用する分子のプロテオーム解析を行った。質量分析によって607個の蛋白を同定し、公開databaseをもとに肺腺癌組織で高発現し予後不良と相関する蛋白68個を絞り込んだ。その内17個についてin vitroで細胞運動を抑制する分子3個を絞り込むことができた。その一つであるアクチン結合蛋白LASP1が免疫組織学的に肺腺癌組織において高発現することが確認された。
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